そろばんについて
そろばんは、昔から「読み・書き・そろばん」といわれて学びの基本とされてきました。
この3つの基本をみにつけておくことで、様々なことを習得する準備が整うといえます。
現代は生活の場面でそろばんを見かけることはほとんどありません。
そんな時代の中で今も「そろばん」が役立つ習いごととして大切にされているには確たる理由があります。
計算力(暗算力)
ひとつめの理由としては、なんといっても圧倒的な計算力(暗算力)が身につくことです。
そろばん学習で身につけた暗算力は、いったん身につけてしまえば大人になっても消えることはありません。

実際に計算用具としてのそろばんをはじいて練習しますが、同時並行で暗算を練習することにより頭の中でそろばんの玉の形をイメージして計算することが可能となります。
よくテレビなどで有段者の方が大きな数の計算をして瞬時に答を出して、「どうやって計算してるの?」と聞かれて「頭の中のそろばんを動かしてます」と答えている場面を見たことがある方もおられると思います。
これは特殊な訓練をしているわけではありません。しっかりと暗算練習をすることで誰でもみにつけることができます。
一生計算に困ることがない能力を得ることができます。

その他、暗算はイメージ力を司る右脳を使って計算します。右脳を活性化することにより、文字をイメージ映像として記憶することができ学習への効果を期待できます。
集中力
ふたつめは集中力です。
そろばん練習は時間を計測しておこないます。
数字を正確に読み取り、計算し、答え記入することを繰り返します。
一瞬たりとも気が抜けない状況をつくります。

なかなか他の習いごとでは培うことができない高い集中力を必要とします。
こういった集中力は、そろばん以外のことにチャレンジしたときにきっと役に立つはずです。
継続力
最後に継続力があげられると思います。
そろばん学習の特性として初歩の級から少しずつステップアップして上級、あるいは段に挑戦していきます。
その過程では順調にいくことは少なく、チャレンジしては失敗して、また練習してチャレンジして成功するという体験を繰り返していきます。

そういった失敗体験、成功体験をくりかえしてメンタル的な部分も鍛えていきます。続けることで成長、目標に到達することができます。
この習いごとでの疑似体験は長い人生の中で様々な場面で活かされることは間違いありません。
海外でも多くの国々で日本式の珠算学習を取り入れる国が急速に増えています。
ぜひこの「そろばん」という素晴らしい成長ツールにふれていただきたいと思います。